台湾滞在

年度末のつかの間のエアースポットのような休みを利用して台湾に行ってきました。
台湾は私が好きな海外の1つです。

今回は諸事情あって、台北ではなく台中に滞在。
台中は建築界では有名な伊東豊雄さんの「台中メトロポリタンオペラハウス」が竣工しているので、早速見に行ってきました。
この建物は模型でよく見ていたのですが、実際に建つとどうなるのか?
施工が非常に難しいことから計画変更などもあったようですが、一風変わった建築が出現していました。
(詳細は割愛)

しかし、この台中という街。聞くところによると台湾の富豪が集まりつつあるようです。
というのも台北は大気汚染もあり、天候もさほど良くないが、高雄は暑い。調度良いのが台中というわけです。
オペラハウスが建つ一角は台中の中でも一等地であることから現在は超高級マンションの建設ラッシュ。
現在もたくさんのタワーマンションが建設中です。
アイコンのような著名建築家によるデザインもオモシロイのですが、タワーマンションは言わばビジネスの世界。
現在の台湾でどのような意匠が求められているのかが分かります。
日本では比較的シンプルな建築が求められがちですが、台湾は非常にゴシック的というか、石の装飾を好むようで、結構ゴテゴテとしたものが多くあったような印象です。
また、売れ筋も「超」がつくような高級物件のようで、その販売プレゼンの精度にも驚きました。。。

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バブルの雰囲気を感じなくもないのですが、半導体を始めとした精密機器で台頭する台湾のエネルギーは台中でも強く感じられました。。。

建築的にはオペラハウスで実現が難しかったオリジナルのデザインを活かしたモックアップ(原寸模型)を再利用したレストラン(らしい)建物。こういうモックアップを積極的に利用するのもアリですな。。。
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とは言ってもアジア。
生活のエネルギーも体感したいのですが、急速な成熟化は生々しい生活臭を少しずつそぎ落としているようです。
5年位前に台中を訪れた時は、午前中に市場を通ると生きた鶏が多数おり、夕方に通るとそれが吊り下げられている、という風景を目にしたのですが、衛生上の問題からか、現在はそのようなことは行われておらず、吊り下げられているのみでした。。。
これも成熟だなぁ、と思った台湾の春。。。

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