地域の底上げ

気づけば2年ほどブログを書いておりませんでした。。。汗

このようなものは癖がついていれば良いのでしょうが、多忙を極めるとついつい端の方に放ってしまう。
一定期間を経ると存在すら忘れてしまう。
HPの更新はしばしばやっていたのですが・・・

というわけで、久々の更新。

この2年で地域づくりは「地方創生」と呼び名を変えて一挙に普及してるように感じます。
しかし、それらの取り組みを観ていると疑問を感じることも多々あるのです。
というのも、情報社会というのもあるのでしょうが、活動までもが「インスタ映え」的なものになっているように思えてなりません。
ちょっとオシャレ、という点でどこの活動も同じに見えてしまう。。。

地域づくりには「攻め」と「守り」があると思っています。
「攻め」というのは、地域の可能性を広げていくこと、新しい動きを作っていくようなイノベーティブな部分だと思います。
逆に「守り」は地域に住まう人々の暮らしの底上げをしていくこと。
そしてそれらを包含する(包摂する?)するのが「自治」だと思っています。
ですので、最近はもっぱら「自治」をどう再生していくか、ということがポイントだと思っています。
ただ、「守り」の部分は非常に地味であることから注目はされません。
当然「地方創生」の動きの中で、こんな地味な活動をしていてもお金はつかないらしく、多くの地域では「攻め」の施策に特化した取り組みが進められているように見えます。
しかし、これでは地域の中に「動き」や「変化」を前向きに感じ取ることができず、地域の中には大きな認識の差が生まれてしまう。
これは長期的にはマイナスなんでないのか?という思いがあります。

やはり、こういう時代であるからこそ、地に足付いた実直な「守り」をキチンと出来るか、が大事ではないでしょうか?
しかし、地味な「守り」の取り組み。どうしてもつまらなくなりがちです。そこで、「攻め」を利用しよう、という発想をしてみると、守りの実直なトリクの中に「攻め」の楽しさを入れてみてはどうだろうか。まぁこれも強制というよりも「そのくらいゆったりと考えようよ」という位の感覚が大事かなと思っています。

さて、最近取り組んでいるのは「地域の自治の見える化」です。
過疎化がかなり進んた地域とのおつきあいが続いていますが、その現実を受け止めた上で、どのように前向きに考えるか。
簡単な集落点検から地域づくりをスタートする連続ワークショップなどをやっております。


第1段は徳島県海陽町。昭和の大合併で旧海南町に合併された旧旧川上村の中心地であった神野地区。
この地区で集落点検から始まる連続ワークショップを経て、楽しい活動が生まれつつあります。
昨年10月から毎月開催の連続3回ワークショップで活動イメージをつくり、今年度に入ってからそれをベースに始動する。
住民による主体的な活動を行政が後ろから支えるという良いカタチが出来てきました。

この連続ワークショップを他地域でも実践しながら少しずつ精度を上げていければと思っています。